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【特別取材】ふたりらしい結婚式を。北原教授が記憶に残るウェディングの秘訣を語る

【特別取材】ふたりらしい結婚式を。北原教授が記憶に残るウェディングの秘訣を語る

人生に一度の特別な日、結婚式。

最高の日にしたいと思っている方も多いはず。しかし、何も考えずに結婚式場に相談すると、あとになって「もっと違う形があったかも」と後悔することも。

今回は、イベント演出のプロフェッショナルである東京富士大学経営学部イベントプロデュース学科の北原 隆(きたはら ゆたか)教授に、最新の結婚式のトレンドとふたりらしい結婚式の創り方を伺いました。

記憶に残る結婚式をするには、ふたりの価値観が重要らしい。

※話を聞いたのはこの人!

北原 隆(キタハラ ユタカ)●東京都立大学工学部建築工学科卒。乃村工藝社での空間デザインの経験を経て「アトリエかたくりこ」を設立。その後さらにソニーミュージックの契約ディレクターを経てエンターテインメント系イベントを多数手がける傍ら、結婚式のプランニングにも携わる。

最近の結婚式のトレンドは「ふたりらしさ」

ーー結婚式はどのような意味を持つでしょうか?

結婚式には、大きく2つの意味があります。

1つは、家族の絆を深める、特別な儀式としての意味です。親戚の方々へきちんと挨拶し、大切な友人たちに結婚の報告をする場でもあります。

もう1つは、ふたりが一緒に人生を歩み始める、大切なスタートラインです。

特に披露宴は家族のための場として。その後の二次会やパーティーは、より自由に2人の希望を反映できる場として開催されることが多いようです。

ーー最近の結婚式のトレンドはどのようなものですか?

昔ながらの結婚式にとらわれずに、ふたりらしい結婚式が増えています。

例えば、従来の「高砂席」を設けず、ゲストと同じ目線で楽しめるソファスタイルにしたり、ガーデンウェディングやレストランウェディングなどの場所を自由に選択したり。

もっと自分たちらしく、オリジナリティあふれる結婚式が人気を集めています。

ふたりの「好き」から結婚式のプランニングが始まる

ーー結婚式の計画は何から始めるべきですか?

まずは「どのような結婚式にしたいか」「何を大切にしたいか」を話し合うことから始めましょう。プランナーがふたりのやりたいことや好きなことを丁寧に聞き取り、一緒にプランを考えていきます。

会場見学やゲストの人数の検討、料理の試食などを通して、ふたりにぴったりの結婚式を具体的にイメージできるようサポートします。

ふたりが大好きな音楽や、憧れのドラマのようなシーンを参考にしながら、理想的な結婚式にしていきましょう。

結婚式の演出は場所選びがカギ

ーー「自分らしい結婚式」を創るポイントを教えてください。

「自分らしい結婚式」にするには、場所選びが大切です。

従来の披露宴会場では、オプションや制約が多く、1日に複数の結婚式をこなすため、どうしても流れ作業になってしまいます。一方、イベントスペースやレストランウェディングを選べば、より自由度の高い演出ができ、予算次第で様々なアイデアを実現できます。

音楽が好きなカップルであればライブハウスを、その他趣味に合わせてレストランや水族館、美術館を貸し切って、結婚式を挙げることも可能です。

このような自由な会場探しから演出まで、ウエディングプランナーに相談すれば、ふたりの希望を形にしてくれます。

予算配分はゲストへのおもてなしに重視

ーー結婚式の予算は何に使うべきですか?

予算配分は人それぞれですが、食事は重要です。

特に、遠方から来る親族には、美味しい料理を提供することで、おもてなしの気持ちを伝えられます。

従来の結婚式に沿った余興や音楽、花束贈呈なども行いますが、結局記憶に残るのは食事だったりします。ただし、これは絶対的な基準ではありません。

「これだけはこだわりたい!」というポイントを決め、そこに予算を集中させるのもおすすめです。例えば、生演奏を取り入れたり、会場の花を豪華にしたり、ふたりだけのウェディングケーキを用意したりするのも良いでしょう。

招待状も演出の一部:北原教授が語るサプライズ演出

ーー招待状で、ゲストを驚かせるような演出はありますか?

招待状も結婚式の演出の一部です。例えば、新郎新婦の共通の趣味にちなんだデザインにしたり、あっと驚くような仕掛けを施したりできます。

ーー北原教授が今まで携わった結婚式のなかで、印象に残った演出について教えてください。

特に印象に残っているサプライズ演出は、次のとおりです。

北原教授が印象に残った結婚式の演出

演出 内容とポイント
サプライズムービー 披露宴直前までをリアルタイムで編集し、結婚式・披露宴当日の映像も含むことで、ゲストに驚きと感動を提供する。
クリスマス風結婚式 新郎がサンタクロース姿で登場し、招待状はクリスマスカード風にするなど、季節外れのテーマで意外性を演出する。
金髪パーティー (国際結婚) 新婦に合わせてゲスト全員に金髪カツラを配布し、司会を同時通訳にするなど、会場全体で一体感を創る。

このような演出は、新郎新婦の個性や出会いのきっかけを最大限に活かしました。型にはまらないユニークな発想で、ゲストに驚きと感動を与え「ふたりらしさ」を表現することを大切にしています。

北原教授から未来の新郎新婦へメッセージ

ーーこれから結婚式を考えるカップルへメッセージをお聞かせください。

結婚式は、一生に一度の大切なイベントです。ぜひ、最高の思い出となる1日を創り上げてください。そのためには、遠慮せずにプランナーに、わがままをたくさん言ってください(笑)。

それが、記憶に残る結婚式を創るための秘訣です。

結婚式場だけでなく、様々な場所へ行き、たくさんのヒントを得ることもおすすめします。他の人の結婚式や、ライブ、演劇、展示会などに行くことで、ふたりらしい結婚式のアイデアが浮かぶかもしれません。

形式にとらわれず、自由な発想で、ふたりだけの特別な結婚式を創り上げてください。

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ブラプラ編集部

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