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ウェディングムービー

私がプロデュースしました
鶴野蒔咲子
- プランナー
レポート内容
💑【1|ふたりが描いた“5年後未来”】 東京大学で出会い、AI研究と出版という異なる分野で知性を磨いてきたおふたりの結婚式です。 「未来をイメージした結婚式を挙げたい。宇宙やロボットのような演出的なSFではなく、“今の延長線上にあるリアルな未来”を、結婚式という形で可視化した『近未来の結婚式』をプロデュースできないか」というご相談をしてくださいました。 おふたりの思想の深さに、私は強く心を動かされたのを覚えています。 💒【2|新郎新婦との出会い】 最初の出会いは、新婦からのSNSのDMでした。 印象的だったのは、その文章に表れていた思考の深さと誠実さ。 結婚式というテーマに対しても、ふたりの中ではすでに明確な問いと方向性がありました。 「どうしてふたりは、結婚式をしたいの?」「結婚式を通じて何を伝えたい(表現したい)の?」という私の問いに、しっかり明確な回答をくれるふたりの思考を何度も重ねながら、一緒にコンセプトを設計していきました。 テーマの根幹にあったのは、「温故知新」。 過去に“ゼロを生み出した誰か”がいたからこそ、今のテクノロジーがある。 技術や社会は積み重ねの上に進化しているという思想に基づき、ただの派手な結婚式ではなく“先人への敬意”と“これからの創造”を結びつけた、深い哲学のあるウェディングを目指しました! 🔨【3|世界観の設計と空間・演出】 披露宴会場の空間には、古書と新書をモチーフにしたアートインスタレーションを展開しました! その中から“言葉”が浮遊するような空間装飾を加え、知が飛び出し、次の時代へとつながっていく様子を空間全体で表現しました。 進行も、一般的な形式とは異なり、披露宴を先に・挙式を後に行う構成に。 これは「ふたりの考え方や価値観をまずゲストに共有し、そのうえで誓いを見届けてほしい」という希望から来たもので、披露宴自体が“思想の共有”の場として設計しました(^^)/ 披露宴は、入場後に新郎によるPowerPointでのというプレゼンテーション(ウェルカムスピーチ)からスタート。 (会場からはしっかり笑いが起きていましたw) 「我々にとって結婚とは何か」をユーモアも交えながらロジカルに語る姿は、ゲストを一気に惹き込みました。 また、ケーキセレモニーの代わりに、液体窒素による分子料理の演出も実施。 フルーツが一瞬で変化するその様子に、未来の兆しを感じていただけたと思います。 挙式では、シルバー素材で構成された「未来の木」をシンボルとして設置。 本の形の結婚証明書や、シルバーパーツをあしらったリングピローなど、細部に至るまで一貫した美学と哲学で構成しました。 挙式後、新婦からご両親への手紙が読まれた瞬間は、スタッフ含め全員が胸を打たれ、この一日の意味の深さを改めて感じる時間となりました。 💑【4|ふたりの在り方と、結婚式のその後】 この結婚式は、ふたりにとって“通過儀礼”ではなく、「これから、どう生きていくか」を社会に向けて語りはじめる“起点”だったように思います。 数年経った今も、おふたりは政治というフィールドで、自分たちの価値観を軸に、社会に対してメッセージを発信し続けています。 あの日、誓いの言葉を交わした未来の木。 あの場所から芽吹いた思考や想いは、たしかに、今も形を変えて伸び続けているのだと感じます。 【5|結びに】 誰かの真似ではなく、自分たちらしい「あり方」から結婚式をつくりたい。 そんなふたりにとって、結婚式は、人生を語るための舞台にもなるはずです。 どんなテーマでも、どんな想いでも、本質から丁寧に向き合い、世界観を一緒にかたちにしていくことを大切にしています^^ 「こんなこと、結婚式でできるのかな?」って ふとよぎったアイデアや気持ちを、ふたりには大切にしてほしいなと思っています! 結婚式のイメージやアイデアがはっきり言葉になっていなくても、“なんとなく”から、一緒に始められたら嬉しいです✨
INFORMATION
ウェディング情報
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- エリア
- 東京都/代官山/カラート
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- ゲスト数
- 60〜70人
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- 会場
- イベントスタジオ
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- スタイル
- 挙式と披露宴
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- 費用相場
- 400 〜 450 万円
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- シーズン
- 2017年 秋