【全文掲載&イラスト解説】結婚式の友人代表スピーチ例文・マナー

結婚式の披露宴で、演出のひとつとしてよくある「友人代表スピーチ」。
友人代表で「スピーチしてほしい!」と声をかけてもらえるのは名誉なことですが、何を言えば良いのかやマナーなど、不安もたくさんあると思います。
- この記事はこんな人にオススメ!
-
- 友人代表スピーチを依頼された
- 友人代表スピーチの文例が見てみたい
- 友人代表スピーチのマナーが知りたい
今回はこのような方に向けて、そのまま使える友人代表スピーチの文例を紹介します。
友人代表スピーチのマナーや注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
結婚式友人代表スピーチのポイント

まずは、友人代表スピーチのポイントから見ていきましょう。
- 友人代表スピーチのポイント
-
- 事前に新郎新婦に内容を確認
- 文章の構成は5つ
- スピーチの長さは4分以内に!
ポイントをふまえた上で、友人代表スピーチの内容を考えるとスムーズに作成することができます。
新郎新婦のために「良いスピーチにしたい!」という方は、十分に準備をしてスピーチに臨めるように、準備を整えましょう。
事前に新郎新婦に内容を確認
友人代表スピーチをお願いされたら、まずは新郎新婦側に「話してほしくないこと」を確認しておきます。
このとき、積極的に話してほしいというような要望があれば、スピーチに取り入れましょう。
スピーチの内容は当日のお楽しみにしておきたいと考える新郎新婦もいるかもしれませんが、基本的には事前に内容を確認しておくのがマナー。
結婚式当日に新郎新婦が嫌な思いをしないように、事前にスピーチの内容を確認しておきましょう。
文章の構成は5つ
友人代表スピーチの基本的な構成は、以下の通りです。
- 友人代表スピーチの基本的な構成
-
- 挨拶
- 自己紹介
- 新郎新婦とのエピソード
- お祝いの言葉
- 締めの言葉
この構成に沿った文章にすることで、上手にまとまったスピーチになります。
では、各項目について詳しく見ていきましょう。
挨拶
友人代表スピーチは、挨拶からスタートします。
ここでは、招待してくれたことへのお礼や、新郎新婦への祝福の言葉を述べましょう。
自己紹介
続いて、ゲストに向けて自己紹介します。
新郎新婦との出会いや、関係性を織り交ぜて自己紹介しましょう。
新郎新婦とのエピソード
友人代表スピーチのメインとなるのは、この新郎新婦とのエピソード。
新郎新婦の人となりがわかるようなエピソードを、友人だからこそ見える視点から紹介します。
エピソードは1つか2つでOK。
具体的な言葉やその時の行動なども交え、新郎新婦の人柄がわかるようなエピソードを紹介しましょう。
お祝いの言葉
ここでは、新郎新婦へのお祝いの言葉を述べます。
新郎新婦どちらかの友人である場合でも、2人に向けてお祝いの言葉をかけましょう。
締めの言葉
最後に、締めの言葉として「これからもよろしく」や「お幸せに」という言葉を掛けます。
締めの言葉には、誰もがスピーチが終わりだとわかるような言葉を選ぶと、自然にゲストが拍手してくれるでしょう。
スピーチの長さは4分以内に!
友人代表スピーチは、時間は3〜4分ほどの長さが目安。
文字数にすると、400字詰めの原稿用紙2〜3枚程度が目安になります。
新郎新婦側から「○分程度でお願い!」と指定がある場合は、それに従いましょう。
スピーチが短すぎると「話すことがなかったのかな?」や「依頼されたのが嫌だったのかな?」と受け取られてしまう可能性があります。
長すぎても披露宴の進行に影響が出てしまうため、3〜4分ほどの長さに収めましょう。
結婚式友人代表スピーチの注意点

友人代表スピーチの注意点として挙げられるのは、以下の通りです。
- 友人代表スピーチの注意点
-
- 忌み言葉は使わない
- 重ね言葉は使わない
- メモやカンペを見すぎない
- ネガティブな内容はNG
結婚式には、新郎新婦とその友人の他にも、新郎新婦の親族や職場関係のゲストなど、たくさんの人が出席します。
結婚式に出席するゲストは全員、新郎新婦にとって特別な人。
友人代表スピーチを依頼されたからには、新郎新婦はもちろん、出席しているゲストにも失礼のないように準備を整えましょう。
では、注意点をひとつずつ詳しく見ていきましょう。
忌み言葉は使わない
忌み言葉とは、縁起の悪さを連想させる言葉のこと。
結婚式においては「別れ(離婚)」を連想させるもののことを忌み言葉といいます。
友人代表スピーチでも、忌み言葉を使うことはマナー違反。
忌み言葉は、以下のように言い換えを上手に使いましょう。
- 忌み言葉の言い換え例
-
- 別れる‥距離を置く
- 終わる‥おひらき
- 最後‥結ぶ
- 泣く‥涙する
- 離れる‥新たな道を進む
- 冷める‥温かいうちに
- 冷たい‥クール・冷静
- 短い‥つかの間
- 忙しい‥ご多用
重ね言葉は使わない
重ね言葉とは「たびたび」や「ますます」など、同じ言葉を繰り返すこと。
「繰り返す=再婚」を連想させるため、結婚式の場では重ね言葉もマナー違反とされています。
重ね言葉は、以下のように言い換えを上手に使いましょう。
- 重ね言葉の言い換え例
-
- しばしば‥よく
- ますます‥一段と・もっと
- 日々‥毎日
- 重ね重ね‥あわせて・加えて
- まだまだ‥今はまだ
- くれぐれも‥十分に・よく
メモやカンペを見すぎない
友人代表スピーチをするにあたって、メモやカンペを用意したり、手紙を読みながらスピーチしたりするのはOKです。
ですが、そのメモやカンペを見すぎるのはNG。
メモやカンペを用意する場合でも、ときどき目線を上に上げて、会場に視線を向けながらスピーチするようにしましょう。
メモやカンペを見ながらスピーチする場合は「緊張してしまうので」と断りを入れた上で、書いたものを読む分には問題ありません。
しかし、ときどき会場に視線を向けたり、新郎新婦と目を合わせたりして、自分だけの世界にならないように気を付けましょう。
ネガティブな内容はNG
どんなに仲の良い友達の結婚式であっても、ネガティブな内容はNG。
新郎新婦の良いところを紹介したり、長所をほめたりと、お祝いの場にふさわしい内容にしましょう。
結婚式でそのまま使える!友人代表スピーチの文例
これまで紹介してきたポイントや注意点をふまえて、友人代表スピーチの文例を紹介します。
紹介する文例を参考に、友人代表スピーチの原稿を作成してみましょう。
文例
(挨拶)
○○さん、○○さん、並びに両家の皆様、本日は誠におめでとうございます。
このようなお祝いの席に出席できたこと、心より感謝いたします。
(自己紹介)
只今ご紹介に預かりました、新婦(新郎)○○さんの中学校からの友人で、□□と申します。
僭越ではございますが、友人代表としてこの場で挨拶をさせていただきたいと思います。
(新郎新婦とのエピソード)
新婦(新郎)○○さんとは、中学1年生で同じクラス、同じ陸上部になったことをきっかけに仲良くなりました。
陸上部は厳しく、毎日のように朝練があり、土日は毎週のように遠征がありました。
私は「今日は面倒くさいな」と思う日もありましたが、○○さんはいつも「一緒に頑張ろう」と励ましてくれましたね。
夏合宿で顧問の愚痴を言い合ったり、憧れの先輩の話をしたりして、気付いたら外が明るくなっていて、次の日寝不足のまま練習したことは、一生忘れられない思い出です。
高校、大学、社会人と大人になっていくにつれ、会う機会が減ってしまいましたが、報告ごとがあると必ず連絡してくれる○○さん。
結婚の報告を受けたときは、自分のことのように嬉しかったです。料理がうまい○○さんのことだから、△△さんの胃袋をがっしり掴んでいるのだと思っています。
住む場所も近くなることですし、今後は家族ぐるみのお付き合いができることを楽しみにしています。
(お祝いの言葉)
本日はお招き頂きまして、本当にありがとうございました。
おふたりの未来が素晴らしいものであることを、心よりお祈りいたします。
(締めの言葉)
おふたりの末永いお幸せを願って、私のスピーチとさせていただきます。
本日は、本当におめでとうございます。
友人代表スピーチの結婚式当日の流れ
友人代表スピーチを依頼された方の、当日の流れは以下の通りです。

- 結婚式当日の流れ
-
- 司会者に名前を呼ばれる
- 着席したまま、同じ卓のゲストに一礼
- 起立して、周りのゲストに向けて一礼
- マイクがある場所まで進む
- マイクの前で新郎新婦に向けて一礼
- ゲストに向けて一礼
- スピーチ
- スピーチ終了後、ゲストに向けて一礼
- 新郎新婦に向けて一礼
- 席がある場所まで戻る
- 同じ卓のゲストに一礼
- 着席する
当日の流れやマナーについては、基本的には式場のスタッフから説明があります。
わからないことがあれば、スタッフに聞けばOK。
タイミングなどはスタッフが指示してくれるため、完璧にしようと構えなくても大丈夫です。
当日の注意点としては、スピーチが終わるまでアルコールは控えめにしましょう!
また、緊張していてもゆっくり話すことを意識することが大切。
新郎新婦やゲストが聞き取りやすいように、ゆっくりはきはきと話すようにしましょう。
まとめ

今回は、そのまま使える友人代表スピーチの文例を紹介しました。
新郎新婦はもちろん、出席しているゲストにも失礼のないように、友人代表スピーチの準備を整えましょう。
「友人代表スピーチを依頼された。」
「友人代表スピーチの文例が見てみたい。」
という方は、この記事を参考にしてみてくださいね。
「素敵な結婚式になりますように。」
ブラプラはそんな気持ちでおふたりを応援しています!