ご祝儀袋の書き方完全ガイド!結婚祝いの表書き・中袋の書き方や金額に合わせたマナーを解説します

結婚式に出席するときに持っていく「ご祝儀」。
ご祝儀はご祝儀袋に入れて持っていくのですが、表書きの書き方や中袋(中包み)の書き方などに守るべきマナーがあります。
- この記事はこんな人にオススメ!
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- ご祝儀袋の正しい書き方が知りたい
- ご祝儀に関するマナーが知りたい
- ご祝儀の持参方法が知りたい
今回はこのような方に向けて、ご祝儀袋の書き方を徹底解説します。
ご祝儀の持参方法やマナーについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ご祝儀袋の基本

ご祝儀とは、結婚や出産などの喜ばしい出来事に対して、祝福の気持ちを表すために贈る現金のこと。
ご祝儀を包むための袋のことをご祝儀袋といい、ご祝儀はご祝儀袋に包んで渡すのが基本のマナーとされています。
ご祝儀袋には、熨斗(のし)と水引がついていることが特徴。
そのため、別名「熨斗袋(のしぶくろ)」とも呼ばれます。
熨斗(のし)と水引がついたご祝儀袋は、外袋(上包み)・中袋(中包み)・短冊(たんざく)という3つのパーツに分けられます。
では、それぞれのパーツについて、詳しく見ていきましょう。
外袋(上包み)
外袋(上包み)とは、ご祝儀袋の1番外側の包みのこと。
外袋には熨斗(のし)と水引がついていて、さまざまなデザインのものが発売されています。
中袋(中包み)
中袋(中包み)とは、外袋の中で現金を直接包む袋のこと。
厳密には、封筒になっているものを中袋、半紙サイズの紙を折ったものを中包みといいます。
現在売られているほとんどのご祝儀袋は、外袋と中袋がセットになっています。
ですが、まれに中袋がないものもあるので、中袋がないご祝儀袋の場合は、自分で中袋を用意しましょう。
短冊(たんざく)
短冊(たんざく)とは、ご祝儀袋についている細長い紙のこと。
短冊には「寿」や「御結婚御祝」などの名目と、贈り主の名前を書きます。
ご祝儀が高額の場合は、格が高いご祝儀袋を用意し、名目と贈り主は短冊ではなくご祝儀袋に直接書き込むのがマナー。
この場合、短冊は不要です。
ご祝儀袋の表書きの書き方

ご祝儀袋の表書きとは、ご祝儀袋の外袋(上包み)に書く「名目」と「贈り主の名前」のこと。
基本的には短冊に書きますが、ご祝儀が高額の場合は、格が高いご祝儀袋を用意し、短冊は使用せずにご祝儀袋に直接書き込むのがマナーです。
名目は、水引の上部に書きます。
名目には「寿」や「御結婚御祝」などと書き、結婚祝いのご祝儀であることがわかるようにしておきます。
結婚式において、4文字などの割り切れる数はマナー違反なので、表書きも1文字や5文字などの奇数で書くのがマナー。
「結婚御祝」などの4文字は縁起が悪いとされるので、気を付けましょう。
水引の下部には、贈り主の名前を書きます。
表書きを短冊に書く場合、基本的にはご祝儀袋に短冊が複数枚セットになっています。
連名・夫婦連名・外一同の場合の表書き例
ご祝儀を連名で贈る場合は、役職や年齢が上の人の氏名を中央に書き、左に続いて連名します。
役職や年齢が同等の場合は、五十音順で記載しましょう。
近年はバランスを考えて真ん中に配置するケースもありますが、この場合でも役職や年齢が上の人を右から順に連名します。
連名は3名くらいまでにし、4名以上の場合は、代表者の名前を真ん中に書きその左に「外一同」と記載します。
夫婦で連名にしたい場合は、夫の氏名を中央に書き、その左に妻の名前を書きましょう。
夫婦で姓が異なる場合は、妻もフルネームを記載します。
家族で出席する場合、子どもの分のご祝儀も包むときは子どもの名前も書きますが、子どもが多い場合は代表者の名前を書き「他家族一同」と書き添えましょう。
ご祝儀袋の中袋(中包み)の書き方

中袋(中包み)の表面には「金○万円」というように、ご祝儀の金額を書きます。
ご祝儀を10万円以上包む場合は、金額のうしろに「也」を付けるのがマナー。
ご祝儀の金額は、以下のように旧漢字で書くのが正式な書き方です。
- ご祝儀の金額の旧漢字
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- 一→壱
- 二→弐
- 三→参
- 五→伍
- 七→七
- 八→八
- 十→拾
- 万→萬
- 円→円(または圓)
中袋(中包み)の裏面には、贈り主の住所と氏名を書きます。
これは、外袋から出しても、誰からもらったご祝儀かわかるようにするため。
結婚式に招待されている場合は、招待状の送付や芳名帳などで住所がわかるので、氏名だけ記載すればOKです。

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ご祝儀袋と水引の種類

ご祝儀袋にはさまざまな種類があり、基本的には包む金額に合わせてデザインを選びます。
ご祝儀袋自体の金額は、中に入れるご祝儀の100分の1程度の金額を目安に選ぶのがおすすめ。
3万円包むなら300円程度、10万円包むなら1,000円程度のご祝儀袋を選びましょう。
近年、ご祝儀袋はさまざまなデザインのものが販売されていますが、1番フォーマルで定番のご祝儀袋は「白」。
デザインに迷ったら、白を基調にしたものを選ぶと安心です。
色柄付きや洋風のおしゃれなデザインのご祝儀袋は、カジュアルな印象を与えるため、親しい友人向きとされています。
ご祝儀袋の種類
ご祝儀袋は、ご祝儀の金額に合わせて選ぶと説明してきましたが、具体的にはどのようなデザインが良いのでしょうか。
ご祝儀の額が少ないケースから順に見ていきましょう。
ご祝儀が1万円程度の場合は、水引や赤の帯紙が印刷されたご祝儀袋でOK。
100円ショップなどで、複数枚入りで販売されています。
ご祝儀が3万円程度の場合は、印刷ではなく水引がかけられた、スタンダードなご祝儀袋を用意します。
ご祝儀が5万円以上の場合は、豪華にアレンジされたご祝儀袋を選びましょう。
上質な和紙を使っているものや、水引が日の出結びのものを選ぶのがおすすめです。
水引の種類
ご祝儀袋にかかっている帯紐のことを「水引」といい、水引にはさまざまな種類があります。
結婚祝いのご祝儀に使うご祝儀袋は「あわじ結び」や「輪結び」の水引を選ぶのがマナー。
「あわじ結び」や「輪結び」は固く結ばれていてほどけないため、結婚のように2度目がないほうが良いお祝い事に使用されます。
「ちょう結び」の水引は「何度でも結び直せる」という意味があり、結婚においては離婚し再婚することを連想させるためマナー違反。
「一度きり」という意味がある、結び切りの水引を選びましょう。
ご祝儀に関するマナー

ご祝儀に関するマナーは、以下の通りです。
- ご祝儀に関するマナー
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- 偶数と9を避ける
- 新郎新婦との関係性や年齢に合わせた額を用意する
- 新札を使う
- お札の向きをそろえる
- 筆ペンや太めの黒いペンで書く
- 袱紗(ふくさ)に包む
では、ご祝儀に関する守るべきマナーを詳しく見ていきましょう。
偶数と9を避ける
奇数は割り切れない数字なので「割り切れない=別れない」という意味があります。
結婚式において、偶数は「割り切れる=別れる」というイメージを持ってしまうためマナー違反。
また「9=苦」をイメージすることから、9は奇数であっても避けたほうがいい数字とされています。
ご祝儀は、3万円・5万円・7万円・10万円というように、偶数と9を避け、できるだけキリの良い金額にしましょう。
新郎新婦との関係性や年齢に合わせた額を用意する
結婚式のご祝儀は、新郎新婦との関係性や年齢に合わせた額を用意します。
友人や同僚に向けたご祝儀は、3万円が相場。
自分が直属の上司で部下に向けたご祝儀であれば、5万円包む場合もあります。

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新札を使う
ご祝儀には、新札を用意するのも守るべきマナーのひとつです。
新札を包むのは「きちんと手間をかけて準備したお祝い金」という意味が込められているから。
事前に銀行や郵便局などに行き、新札を用意しておきましょう。
お札の向きをそろえる
お札は、ご祝儀袋の中袋(中包み)の表側に肖像画がある表側を向け、肖像画が上になるようにして入れます。
お札を複数枚入れるときは、すべて向きをそろえて入れましょう。
筆ペンや太めの黒いペンで書く
ご祝儀袋の名前と名目は、筆ペンや太めの黒いペンで書くのがマナー。
丁寧な字ではっきりと書くようにしましょう。
袱紗(ふくさ)に包む
ご祝儀袋は、汚れないように袱紗(ふくさ)に包んだ状態で結婚式に持っていくのがマナー。
結婚式当日は、受付で袱紗に包んだ状態で、バッグや内ポケットから出すようにします。
受付では、袱紗からご祝儀を取り出し、右回りで180度回転させて、名前が受付の人の正面になるようにして両手で手渡しします。
このとき、受付の人に表書きが見えるようにするのがポイントです。
まとめ
今回は、ご祝儀袋の書き方を徹底解説しました。
ご祝儀袋はマナーを守って、適切なものを用意しましょう。
「ご祝儀袋の書き方が知りたい。」
「ご祝儀袋の守るべきマナーが知りたい。」
という方は、この記事を参考にしてくださいね。
「素敵な結婚式になりますように。」
ブラプラはそんな気持ちでおふたりを応援しています!