【元式場支配人が伝授する5つのコツ】結婚式の見積もりの値引き交渉術
結婚式場を選びはじめると、その見積もりの高さに驚く方も多いはず。
理想の結婚式を予算内で行うためには、値引き交渉してみるのもひとつの手です。
- この記事はこんな人にオススメ!
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- 見積もりの金額が高すぎて驚いている
- 見積もりの値引き交渉術が知りたい
- 予算内で満足できる結婚式にしたい
今回はこのような方に向けて、結婚式の見積もりの値引き交渉のコツを元式場支配人が伝授します。
見積金額が高すぎて困っているという方は、値引き交渉の参考にしてみてください。
そもそも結婚式の値引きはアリ?
そもそも、「結婚式って値引き交渉できるものなの?」という疑問を持つ方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
結論から言うと、結婚式で値引き交渉は可能です。
しかし、値引き交渉はできる場合とできない場合があり、強引な値引き交渉は契約拒否されてしまう場合もあるため注意が必要です。
「契約したくない」と思われてしまうと、値引きをしてくれなかったり、実は空いている日を空いていないと言われたり、契約しない方向に話を進められてしまいます。
値引き交渉するときは、相手の気持ちを第一に考えましょう。
値引き交渉でやってはいけないこと4選
値引き交渉する際に、やってはいけないことが以下のように4つあります。
- 値引き交渉でやってはいけないこと
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- 契約後の値引き交渉
- 安価な他社と比較して価格交渉する
- 過去に同じ結婚式場で挙式した人と比較して交渉する
- 複数の式場に手当たり次第値引き交渉する
上記のような値引き交渉をしてしまうと、契約拒否されてしまう場合もあるので気を付けましょう。
では、値引き交渉でやってはいけないこと4つをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
契約後の値引き交渉
値引き交渉をおこなうのは、基本的には契約前。
契約は、見積もりを確認し双方が了承した上で交わすものなので、契約後は値引き交渉を受け付けてくれないこともあります。
反対に契約前なら、式場が契約に向けて値引きを頑張ってくれるパターンも多くあります。
値引き交渉は基本的に契約前におこなうため、契約後の値引き交渉は難しいということは覚えておきましょう。
安価な他社と比較して価格交渉する
価格の安さを押し出している他社と比較して価格交渉するのもNG。
安価な他社との比較は、そもそものプラン内容が違うため、相手にされないことがほとんどです。
しかし、どこがどう違うのかやなぜ高くなってしまうのかを聞くことは、おふたりが納得するために効果的でしょう。
過去に同じ結婚式場で挙式した人と比較して交渉する
「○○さんみたいに○○円くらい値引きしてよ!」
このように、過去に結婚式を挙げた人と比較して値引き交渉するのはNG。
料金の改定がおこなわれていたり、そのときとサービス内容が違ったりするので、過去に同じ結婚式場で挙式した人の情報は参考になりません。
そのため、比較して交渉しても値引きには至らないことがほとんどです。
複数の式場に手当たり次第値引き交渉する
そもそも「値引きはしない!」というポリシーの式場もあります。
その式場に決める予定もないのに、手当たり次第に値引き交渉するのはマナー違反。
「ここで結婚式を挙げたい気持ちはあるけれど、もう少し値引きしてくれないと決めきれない…」という場合のみ、値引き交渉は有効になります。
決める予定のない式場では、値引き交渉はしないようにしましょう。
値引きできるパターンを紹介
式場によっては、割安なプランが用意されていることなどにより、交渉しなくても値引き可能な場合もあります。
見積もり金額が高すぎて困っているという方は、まずはこれから紹介するパターンで値引き可能かどうかを式場に相談してみましょう。
時期(とくに閑散期である夏と冬)
結婚式は、過ごしやすい季節である春と秋が人気。
特に、10月〜11月にピークを迎えます。
反対に考えると、夏と冬は閑散期ということ。
閑散期は、値引きをしても予約を獲得したい季節でもあります。
時期にこだわりのない方は、閑散期を選ぶと安くなるかもしれません。
時期によって価格は変動するのかどうか、式場に確認してみる価値はあるでしょう。
日柄
日柄とは、大安や仏滅などの「六曜(六輝)」と呼ばれるものを指します。
六輝とは占いのようなもので歴史が深く、結婚式する日を選ぶ参考になるもの。
例えば、仏滅は婚礼などの祝い事を忌む習慣があるため、結婚式をおこなうには縁起が悪いと敬遠されています。
したがって、六曜(六輝)で縁起が悪いとされている日柄は人気がないため、安くなるというプランを打ち出している式場もあります。
日柄にこだわらない方は、日柄の割引を利用するのがおすすめ。
日柄で値引きされるのかどうかは式場によって異なるので、日柄の割引を狙っている方は事前に式場に確認してみましょう。
仏滅を選ぶと見積もりが大幅ダウンするのであれば、日柄を重視していても仏滅の結婚式を検討する価値はあると思います。
曜日や時間帯
曜日や時間帯で値引きが適用される場合もあります。
曜日や時間帯にこだわりのない方は、曜日や時間帯によって価格が変動するのかどうか、式場に確認してみましょう。
挙式までの日数
「挙式までの日数=準備期間」ということになるため、準備期間が短ければ短いほど(挙式までの日数が短ければ短いほど)、割引率が大きくなる場合があります。
例えば秋に結婚式を挙げたい場合、1年半後の秋よりも半年後の秋のほうがお得な場合がほとんど。
挙式までの日数が短くても良いという方は、挙式までの日数で割引があるのかを問い合わせてみましょう。
契約する時期(決算前やキャンペーン期間)
契約する時期によっても価格は変動します。
例えば、決算前や式場が独自に設定しているキャンペーン期間は、特別な割引プランを打ち出している場合があります。
できるだけ安く結婚式を挙げたい方は、契約する時期も検討してみましょう。
見積もりを交渉する時のポイント
見積もりの値引きは、これから紹介するポイントを押さえて相手を思いやりながら交渉することが大切です。
ここからは実際に交渉するときのポイントを紹介するので、交渉する際の参考にしてください。
交渉は契約前に
先程も紹介したように、契約は見積もり金額で双方が了承した上で交わすものなので、契約後の値引き交渉は基本的にNG。
交渉は契約前におこなうようにしましょう。
予算の問題を伝える
交渉するときは、予算の問題を伝えたほうがスムーズです。
「予算が○○円なので、○○万円ぐらいなら申し込みたいのですが…」という風に、どれくらいの予算があるのかと、いくら値引きしてくれるなら契約したいということを伝えてみましょう。
値引きしてもらえたら契約する意思があることを伝えると、プランナーさんの頑張り度合いも変わるでしょう。
挙式日まで6ヶ月以内を狙う
挙式日まで6ヶ月以内だと割引が適用される式場が多く、挙式日まで短い日を安いプランにして打ち出していることもあります。
しかし、挙式日まで短いと以下のようなデメリットもあります。
- デメリット
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- 人気の会場や曜日などは埋まっている可能性が高い
- 準備期間が短い
先ほども紹介したように、日柄や曜日、時期によって値引きが適用される場合があります。
捨てられる条件がある方は、「ここはこだわりません!」と捨てる条件を作っておきましょう。
そうすることで、値引き交渉もスムーズに進められます。
これらのデメリットがあっても安い方が良いと感じる方は、挙式日まで6ヶ月以内の日程を狙いましょう。
挙式日まで6ヶ月以内の日程を押さえたい方は、希望する挙式日の6〜7ヶ月前ぐらいからブライダルフェアに行きはじめるのがおすすめです。
他式場と比較していると伝える
他の式場と比較して悩んでる方は、正直に「他の式場と比較している」と伝えましょう。
値引きすれば契約してくれるような状況であれば、式場側もスムーズに値引きを検討してくれます。
また、見学が1件目でこの後に他の式場を見学する予定なのか、2件目以上で他社見積りを見ているのかも伝えられると良いですね。
2件目以降に見積もりを貰うときは、以前に見積もりを貰った式場とまったく同じ内容で作ってもらうのがおすすめ。
正確な比較をする上で、同じ内容の見積もりは役立ちます。
捨てられる条件をつくっておく
先ほども紹介したように、日柄や曜日、時期によって値引きが適用される場合があります。
捨てられる条件がある方は、「ここはこだわりません!」と捨てる条件を作っておきましょう。
そうすることで、値引き交渉もスムーズに進められます。
【そのまま使える】交渉文例を紹介
最後に「値引き交渉ができることはわかったけれど、実際にどう言えば良いのかわからない…」という方に向けて、そのまま使える交渉文例を紹介します。
先程も紹介したように、値引き交渉は基本的には契約前におこなうもの。
ここでは、契約前の値引き交渉に使える文例をシチュエーション別に紹介します。
シチュエーション①シンプルにもう少し値引きしてほしいとき
私たちの予算は300万円なのですが、現在の見積もり額が315万円で15万円超えてしまっています。
予算内で難しい場合は、結婚式の開催時期を遅らせるか開催自体を取りやめることも考えています。
式場自体はとても気に入っているため、決めきれずにいる理由は金額だけなんです。
総額を300万円にしていただけるならば、すぐにでも契約するつもりです。
難しいお願いかもしれませんが、ご検討いただけないでしょうか?
- 交渉のポイント
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- 予算額を具体的に明確に伝える
- 予算内でどうしてもおこないたい旨を伝える
- 値引きしてもらえたら契約することを伝える
シチュエーション②他社より値引きしてくれたら契約したいとき
現在、御社とA社で悩んでいます。
私たちは御社(この式場)をとても気に入っているため、ぜひお願いしたいと思っているのですが、同じ内容の見積もりでA社のほうが10万円安いため、どちらで契約するか悩んでいるという状況です。
もし御社がA社より安くなるならば、契約したいと思っています。
難しいお願いかもしれませんが、ご検討いただけないでしょうか?
- 交渉のポイント
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- 他社との見積もり額の差を具体的に明確に伝える
- 2つの式場で悩んでいることを伝える
- 値引きしてもらえたら契約することを伝える
シチュエーション③不人気な挙式の日時や時間帯でも良いとき
ふたりでよく話し合った結果、結婚式当日のお日柄や時間は気にしないことになりました。
そこで相談があるのですが、開催を10月28日(仏滅の土曜日)の夜に変更して○○円までお値引きいただくことは可能でしょうか?
私たちはこの式場をとても気に入っているため、○○円までお値引きしていただければ、契約したいと思っています。
難しいお願いかもしれませんが、ご検討いただけないでしょうか?
- 交渉のポイント
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- 具体的な日付や時間を明確に伝える
- いくら値引きしてほしいかを具体的に伝える
- 値引きしてもらえたら契約することを伝える
シチュエーション④オプション追加で値引きをしてもらえそうなとき
私たちの予算に対して見積もり額がオーバーしているため、契約を決めきれずに悩んでいます。
料理を充実させたいという気持ちに変わりはないので、料理とドリンクを1ランクずつランクアップしようと考えています。
料理とドリンクのランクアップをするので、式料と持ち込み料を無料にしていただくことは可能でしょうか?
ふたりともこの式場がとても気に入っているため、値引きを考えていただければ契約したいと思っています。
難しいお願いかもしれませんが、ご検討いただけないでしょうか?
- 交渉のポイント
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- どのオプションを追加するのか具体的に伝える
- どの部分を値引きしてほしいかを具体的に伝える
- 値引きしてもらえたら契約することを伝える
元式場支配人からひとこと
見積もり交渉をするときは、おふたり側も譲歩(提案)をするととてもいい交渉ができます。
むやみにどこの式場でも交渉するのではなく、料金以外で気に入った式場に対して、ネックとなる料金の値引きを交渉することをおすすめします。
交渉は相談という気持ちですると、式場側もお客様の相談にしっかり耳を傾けてくれます。
- 見積もり交渉をするときの例
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- もし日柄を変えたらもっと安くなりますか?
- もし人数が増えたら割引は増えますか?
- あといくら値引いてくれたら決定します。
このように決める意思を見せて、「気に入ったから、この式場で結婚式を挙げたい!」という意思表示をすることが大切です。
値引きは提供するサービスによって限度があり、できることとできないことがあります。
料金を重視していることをしっかり伝えて、そこに対しどれだけ親身に考えてくれるか、それこそがその式場の対応力。
今後、結婚式までの準備期間の対応力にも繋がります。
お互いに相手の気持ちを考えながら、値下げ交渉ができると良いですね。
<参考サイト>