【事例あり】和装の結婚式 基本知識とおすすめアイデア5選
結婚式の定番といえばウェディングドレス。
日本では花嫁さんの約9割が結婚式でドレスを着用しています。(「ゼクシィ結婚トレンド調査2021」調べ)
ほとんどの花嫁さんがウェディングドレスを着用しており、中にはお色直しで2着着る花嫁さんもいます。
しかし近年改めて注目されているのが「和装」なんです!
和装のみにこだわった伝統的な結婚式はもちろん、特に結婚式で和装と洋装の両方を着用するスタイルが大変人気です。
そこで今回は、和装の結婚式にはどのような形式があるのか、また和装の種類について詳しく紹介します!
また和装の結婚式を行う際の注意点や費用なども含めて、魅力をお伝えしますので最後までぜひ参考にしてくださいね。
和装での結婚式の種類を紹介
ウェディングドレスの場合はホテルやレストラン挙式など、カジュアルなスタイルの形式などありますよね。
和装での結婚式は厳格な印象や少しお堅いイメージなどをお持ちかもしれませんが、その他にもアットホームな形式などいくつか種類がありますのでご紹介いたします。
神前式
和装の結婚式といえば「神前式」というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。
日本の伝統的な儀式として神社で行われることが一般的であり、神様の前で夫婦としての誓いを立てるという格式高い結婚式のスタイルです。
しかし、近年では神社以外でも可能になっています。
ホテルや式場内に立派な神殿を構えているところも多く、準備してそのまま会場へ向かうことができるので移動も少ないことから親族の負担も軽減することができ、人気のスタイルとなっています。
仏前式
仏前式も古くから伝わる伝統的なスタイルです。
神前式との大きな違いは、神前式は神様の前で誓いを立てるのに対して、仏前式は仏様やご先祖様の前で行う神秘的な婚礼スタイル。
古くからの形式としては仏教の教えに基づいてお寺で行い、親族のみで行われることが一般的です。
最近では和装の結婚式が人気となっており、仏前式も親族のみに関わらず、親しい友人や知人を招待して行われることも増えてきています。
お寺によっては親族のみとなっているところもあるので、招待できる人を事前にお寺に確認しておくといいでしょう。
人前式
日本の場合、チャペルやゲストハウスなどでの結婚式は人前式であることがほとんどです。
人前式とは結婚式に参加してくれた親族や友人に誓いを立てる婚礼スタイルであり、神前式や仏前式よりもカジュアルで、アットホーム感のある式になります。
そんな人前式ですが、旅館や料亭といった和風の会場もあれば、近年では洋風のチャペルであえて和装で式を行うスタイルも人気なんですよ。
和装で結婚式をしたいけど宗派を気にすることなく式を行いたい方におすすめのスタイルです。
誓いの言葉を自由に決めることができたり、おふたりのオリジナリティ溢れる自由な式にすることができることも魅力のひとつです!
結婚式で人気の和装の種類
和装の結婚式は花嫁が着る衣装は4種類、新郎が着る衣装は2種類あります。
- 【和装】花嫁の衣装
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- 白無垢
- 色打掛
- 引き振袖
- 新和装
白無垢・色打掛
最も歴史の古い白無垢は室町時代頃から使用されていた衣装で、婚礼衣装の中では最も格式の高い衣装とされています。
その白無垢に対して色打掛とは、鮮やかに彩られた華やかな衣装をいいます。
格式としては白無垢と同程度を表し、金や銀の刺繍や縁起物がデザインされたものなど、いろいろなデザインがあります。
そして使われている色にもひとつひとつ意味があり、金色は富貴(ふうき)などおめでたい色、そして赤は命や生命の象徴という意味が込められています。
引き振袖
振袖は未婚の女性が着用する和装として知られていますが、結婚式で着られる振袖を「引き振袖」と呼びます。
成人式のイメージが強くありますが、結婚式には裾を引きずるような形で着付けるので、柔らかく女性らしい曲線を描きながら華やかに着飾ることができます。
新和装
最後の新和装とは、和と洋がミックスされた衣装のことを言います。
通常洋装で使用される透け感のある生地を着物に仕立て、日本の伝統とドレスの要素を組み合わせた現代風な和装です。
涼しげな見た目から夏場の和装婚などにも好まれています。
和装で結婚式を挙げる魅力
和装の結婚式は日本の伝統的な婚礼であり、その伝統に基づいた婚礼衣装は和装婚の時に着ることができる唯一の衣装です。
振袖は成人式の時にも着ることができますが、最も格式の高い「白無垢」や「色打掛」が着られることが最大の魅力ではないでしょうか!
着物のデザイン・帯のデザインは種類が豊富にあり、帯の締め方によっても雰囲気は全く異なるものになります。
またドレスよりもアレンジの幅が広く、体のラインを隠したい(授かり婚など)花嫁さんにとっても魅力的な衣装です。
そしてゲストに年齢層の高い方が多い場合も好まれるスタイルでもあります。
和装で結婚式を挙げる際の注意点
和装はドレスよりも動きにくいというイメージがあると思います。
そこで、和装の結婚式の時に注意する点をご紹介します。
- 和装の結婚式で注意すること
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- 帯があるので座ったときに背もたれにもたれることができない
- 歩くときには段差に注意
- 和装は何枚も重ねて着る衣装なので、夏場の和装婚は体調面にも注意が必要
和装の場合は帯があるので椅子にもたれかかることができず、長時間辛いと感じる方もいるようです。
そして和装に限らずですが、段差には注意しましょう。
最近のチャペルではバリアフリーになっている場所も多くありますが、神社などは昔からある作りなので段差が多くなっています。
普段着慣れていないこと、そして足元が見えない状態なので、普段よりもさらに注意が必要です。
和装は何枚もの重ね着をすることで、着物のボリューム感・華やかさ・体型カバーをすることができます。
しかし夏場となると、やはり暑さには耐えられない花嫁さんもいらっしゃいます。
暑さで体調を崩してしまったり、汗が止まらずメイクが崩れてしまうことも。
和装の結婚式を挙げる時には、神社やお寺の会場の空調もしっかりと確認しておくことが重要です。
和装婚の費用について
チャペルやホテルなどで行う結婚式の費用はゲストの人数や大きさによって異なり、大体の相場が予想できると思います。
しかし和装婚の場合、主に神社やお寺を会場とするのでどれくらいの費用が必要になるのか想像しにくいですよね。
神社などで行われる行事(結婚式やお宮参りなど)には「初穂料(はつほりょう)」というものを収める必要があります。
初穂とは年の初めに収穫したお米のことで、無事に収穫できたことへの感謝を込めて神様へ収めることを「初穂料」といいます。
そして今では結婚式などで神社にお参りする際の祈祷料として、初穂の代わりにお金を納めます。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2021」調べによると神前式での相場は約5万円〜20万円、衣装代・披露宴代全て込みの費用は100万円〜300万円ほど。
この費用は神社の場所によっても異なるので、大体の相場として覚えておくと良いでしょう。
また和装婚のときに、境内を参列者と歩く「花嫁行列」を見かけたことがある方もいると思います。
こちらはオプションで付けることが多いので、花嫁行列を行いたい場合は事前に確認してみましょう。
そして、神主様や巫女さんへの御礼として「御玉串料(おんたまぐしりょう)」を別途で奉納することもあります。
【事例あり】おすすめの和装婚のアイデア
和装の結婚式は神社やお寺のイメージがありますが、それだけではありません!
おすすめの和装婚のアイディアを事例とともにご紹介いたします。
古民家での和装婚
古民家の中には築100年の建物など古き良き時代の面影が残っているオシャレな建物があります。
そういった昔ながらの古民家を借りて、親族や近しい知人などを招待しアットホーム感のある式を挙げてみてはいかがでしょうか!
家にいるような感覚で式を挙げることができるので、ゆったりとみんなで楽しめます。
旅行を兼ねた家族婚
両家の親睦も深めることができるプチ旅行も兼ねたステイウェディング。
世界遺産の景色を前に写真を撮ったり、家族との時間をのんびり過ごしながらおもてなしをし、両家の前で誓いの言葉を立てるなど、様々な演出ができます。
料亭での和装婚
普段ならなかなか行けないようなミシュランの星を獲得している料亭を貸し切り、贅沢な結婚式!
素敵な建物に囲まれながら美味しいお食事をみんなで囲むアットホームな和装婚も素敵です。
和と洋を融合したウェディング
時代の移り変わりとともに結婚式の形式も変化しています。
和だけでなく洋の雰囲気も味わいたいという方は、神前式や仏前式を家族で行い、結婚パーティーは友人も招いてホテルで!
神前式では行えないおふたりの“好き”を叶えた演出を取り入れたり、昔ながらの形にとらわれない自由な発想で叶えることができます。
将棋の聖地にて
将棋の聖地と言われる「鳩森八幡神社」には、王将の大駒が奉納されている将棋堂があります。
将棋好きにはたまらない場所であり、そこへ白無垢や袴を着て写真撮影ができたら一生の思い出になりますよね。
まとめ
和装の結婚式についての基礎知識とおすすめの和装婚アイディアをご紹介しました。
和装婚というと厳格なイメージがあると思いますが、いろいろな種類がありアットホームな形式の和装婚もあります。
日本の伝統を守る神前式や仏前式、おふたりの希望も融合することのできる人前式など様々な形があり、衣装も豊富に選ぶことができます。
白無垢や色打掛、また現代風な新和装など、そしておふたりの好きがたくさん詰まったアイディアで素敵な結婚式を創り上げてください!
ブラプラでは昔ながらの型にとらわれず、事例のようなユニークで自由な式を作り上げることができます。
フリーランスで活躍するプランナーがおふたりのイメージや悩みに寄り添い、これまでの経験と発想から素敵なプランを考え出してくれます。
まずはおふたりのイメージする和装婚はどんな式なのか、どんな演出をしたいのかをしっかり話し合い、分からないことや疑問に思うことなどはお気軽にご相談くださいね。
おふたりが納得のいく素敵な結婚式を創り上げるお手伝いをさせていただきます。